Tableau 2018.1 新機能紹介:保存済みクラスタの再適合 #tableau
はじめに
ごきげんよう。大阪オフィス唯一のDI部メンバー、tamaです。
2018年4月24日より、Tabelau 2018.1が正式版としてリリースされています。
弊社ではベータ版の時点から新機能に関するエントリを投下しておりますが、正式版リリースということで、さらに新機能に関してご紹介していきます。
今回はTableau Desktopの小さめの新機能「保存済みクラスタの再適合」をご紹介いたします。
クラスタの保存とは
Tabelauのバージョン10より、「クラスター分析」が手軽に実施できるようになりました。使い方は簡単で、アナリティクスペインの「クラスター」をドラッグするだけです。
まず、適当にビューを作成します。(今回の使用データはSuperstoreサンプルデータ(不具合修正版) |Tableau Community)
そして、画面左のアナリティクスペインから「クラスター」をビューにドラッグすれば、それだけでクラスターが作成されます。
クラスタの数はTabelau側が自動で設定してくれますが、こちらで任意の数にすることもできます。今回はとりあえず4にしてみました。
これで売上と利益に応じた、都道府県別のクラスタ分けができました。クラスタを作成すると、マークシェルフにクラスタが表示されますが、実はこれをディメンション群にドラッグすることで、この時点のクラスタをグループディメンションとして保存することができます。
これが「クラスタの保存」です。
保存したクラスタを、そのデータに合わせて再適合する
この保存したクラスタですが、これはグループ扱いのため、他のビュー等で利用はできるのですが、データが変わっても中身が自動的に更新されることはありません。しかし、バージョン2018.1から、「再適合」という機能を使用することによって、クラスタを再計算することができます。
まず、先ほど作成したクラスタを使った、別のビューを作成します。
そして、ちょっとデータとビューを変えてみます。データは別シートを結合し、ビューの方は「製品」を「顧客名」に変えてみました。
それではここで、クラスタの再適合を行います。ディメンションにある保存済クラスタを右クリックし、「再適合」を選択して実行します。
すると、クラスタが変わりました。
一番最初のビューのクラスタは変わっていません。あくまで保存済のクラスタが再適合されています。
おわりに
今回は小ネタ気味の新機能をご紹介しました。Tabelauのクラスタ分析は、他の統計ツール等と比べると、あまり本格的ではありませんが、手軽に群分けしたい時に役に立ちますので、今回の機能も合わせて使ってみてください。